みなさん、こんにちは。キリスト教福音宣教会のChihiroです。
ここでは、ざっと旧約聖書には何を書いてあるかを書いてみようと思います。
◉創世記
神様が宇宙、地球、万物、人間を作るところから全てが始まります。そして、人間の代表としてアダムとエバを選びますが、アダムとエバは神様との約束を守れず堕落してしまいます。そして、エデンの園から追い出されてしまいました。そして、神様は以降1600年間、一言も話されませんでした。
1600年経ってノアという人物が現れます。人々が堕落していたため、神様は洪水で裁くから方舟を作るようにノアを指示します。ノアは人々に洪水が起こることを伝えましたが、人々は聞かずノアを馬鹿にしました。結局人々は方舟に乗らず、洪水で裁かれてしまいました。
その400年後、宗教の先祖と呼ばれるアブラハムが登場します。ここからユダヤ教、キリスト教、イスラム教が誕生したのは有名な話です。自分の子供イサクを神様に捧げようとしたことで、神様にその絶対信仰を認められます。
アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフと子孫代々のストーリーが繰り広げられます。ここは聖書を読んでみてね。
ヨセフは、異母兄弟にいじめられ、エジプトに奴隷として売られてしまいます。しかし、神様が共にされ奴隷から総理大臣へ出世します。エジプトの王様の夢の啓示を解釈することで、飢饉を免れ、自分をいじめた兄弟との感動的な再開と許しで創世記は終わります。ここでヨセフの家族は、ヨセフのいるエジプトへと移動します。
◉出エジプト
ヨセフの家族はエジプトに移住し、そこで子孫繁栄して家族がイスラエル民族になりました。月日が流れ、ヨセフを知らない人がエジプトの王様となってしまい、イスラエル民族を奴隷として扱うことになりました。奴隷として生きるしかない苦しい期間が400年も続きます(※詳しくはこちら)。
人々は奴隷生活の苦しさゆえに、神様に助けを求めました。神様はモーセを選んでモーセを筆頭にイスラエル民族をエジプトから出させ、カナンの地(イスラエル)に連れていきます。
しかし、エジプトを出るとそこは砂漠。募るモーセへの不満。果たしてカナンの地まで無事に着けるのか!?
シナイ山で十戒をもらい、幕屋を建設し、出エジプトは終わります(※詳しくはこちら)。
◉レビ記
3500年前の法律。眠れない日の睡眠薬代わりにしても良いかもしれません(笑)。しかし、当時にとっては重要だったのです。
◉民数記
出エジプトの続き。患難、苦難がありつつも、ホレブ山(シナイ山)からカナンの手前、ヨルダン川まで進みます。
◉申命記
今までの話と当時の法律が書かれています。カナンの地まであと少し、ヨルダン川まで行ったところで、モーセは死んでしまいます。
◉ヨシュア記
モーセが死んでしまったので、次のリーダーを立てなければいけません。次のリーダーはヨシュア。ヨシュアを筆頭にヨルダン川を越えてカナンの地に入ります(※詳しくはこちら)。ところが、カナンの地には31つの部族が先住民として住んでいました(400年も土地を空けていたからね)。イスラエル民族は、一部族ずつ戦い抜いてカナンの地を手に入れます。そして、これからは神様信じ続けることを約束し、イスラエル民族でカナンの地を分配してヨシュア記は終わりになります(※詳しくはこちら)。
引用:世界の歴史まっぷ
◉士師記
カナンの地についてからも神様を信じ続けようと約束したのは束の間、イスラエル民族は神様を信じることを辞め、偶像崇拝へと傾いてしまいます。聖書の中においてもだいぶ堕落した残念な時代。それが士師時代です。
ちなみに、士師とは軍事的政治的指導者。士師記では、12人の士師が登場します。その中でもギデオン、サムソンは有名ですね。士師記のストーリーは決まっていて、[イスラエル民族が神様を信じない→他民族が攻めてくる→士師により助かる]のパターンになっています。
◉ルツ記
そんな士師時代にルツと言う女性がいました。この女性の子孫からイエス・キリストが生まれます。話の内容は、嫁・姑の愛の話です。
士師時代が終わり、統一王国時代を迎えます。預言者サムエルが誕生し、サウルが王様になるものの、預言者サムエルの言うことを聞かず王様を退かなければいけなくなってしまいました。次の王様にダビデが選ばれますが、サウルは嫉妬心ゆえにダビデを追いかけ回します。
サウルはダビデを追いかけ回すものの、最後はあっけなく死んでしまいます。そして、ダビデが王様としてデビューします。
◉列王記上
ダビデの次の王様は、ダビデの子どもソロモンがなりました(※詳しくはこちら)。知恵の人として有名で、箴言を書きました。しかし、異国の女性をたくさん娶り、外国の宗教が流れこみ、イスラエル王国が南北分立してしまいます(※詳しくはこちら)。
◉列王記下
分裂した北イスラエルと南ユダの話です。さまざまな王様が登場します(※詳しくはこちら)。北は偶像崇拝する王様が続き、最後はアッシリアに滅ぼされてしまいます(※詳しくはこちら)。南ユダは神様を信じる国ではありましたが、ヨシヤ王が死んでからは偶像崇拝に一気に傾き、バビロンに滅ぼされてしまいます(※詳しくはこちら)。
ここからは、ストーリーではない書物が続きます。
◉詩篇
詩篇は、ダビデ王が書いたものです。サウル王に追いかけ回されていた時に書いた詩(歌)をはじめ、さまざまな時に書いた詩(歌)が収められています。
◉箴言
ソロモンが書きました。1000回の燔祭を捧げ、知恵を神様に求めて3000の箴言を書きました。
◉伝道の書
これもソロモンが書きました。富も栄華も得たけれど、それでも一切は空しいものだ、という悟り人的なことが書かれています。
◉雅歌
こちらもソロモンが書きました。花嫁と花婿の甘いやりとりですが、花嫁はイスラエル民族、花婿はキリストを表しています。
◉ヨブ記
あるところにヨブと言う完全な男がいました。熱心に神様を信じ、裕福に暮らしていたようです。しかし、サタンの試みにより病気になってしまいます。当時、病気になると言うのは、罪があるからだと考えられていました。そのため、友人からも散々な言葉を浴びせられますが、最後まで信仰を貫いた呼ぶに神様はたくさんの祝福をしてくださいます。
また、ストーリーに戻ります。サムエル記と列王記の話を思い出しましょう。
◉歴代志上
10章までは人名がつらつらと続き、11章からサウル王が死ぬシーンから始まります。つまりは、サムエル上31章からと同じ話です。
◉歴代志下
列王記下と同じ話が続きます。ソロモン王の話、そして、北イスラエルと南ユダに分裂し、南ユダはバビロンに滅ぼされます。(歴代志は南ユダについてのみ書かれています。)
◉預言書
ここからは預言者の書物が並びます。大半は南北分立時代に活躍した預言者です。
預言の内容としては、大きく二つ。
①偶像崇拝はやめなさい。そうでもないと近隣諸国に滅ぼされるよ!
②キリストが来るよ!
です。
南北分立時代に活躍した四大預言者と十二小預言者に分けるとこんな感じです。
◉四大預言者:イザヤ、エレミヤ(哀歌)、エゼキエル、ダニエル(前半、後半)
◉十二小預言者:ホセア、ヨエル、アモス、オバデヤ、ヨナ、ミカ、ナホム、ハバクク、ゼパニヤ
※十二小預言者に入るハガイ、ゼカリヤ、マラキは、南北対立時代の後に活躍した預言者なので後で書きます。
◉バビロン捕囚
バビロン捕囚自体は、列王記、歴代志に書かれています。
預言者たちが何度も偶像崇拝をやめるように促したにもかかわらず、人々は聞き入れなかったため、とうとう神様は、バビロンを通してイスラエルを裁きました。それがバビロン捕囚です。
引用:世界の歴史まっぷ
バビロンの王様ネブカドネザルは、ソロモンが建てた聖殿を燃やし、聖殿の物品を持って行き、イスラエルの人々を捕囚として連れて行きました。これがバビロン捕囚です。捕囚期間は、70年でした。
しかし、バビロンもいつまでも強かったわけではありません。この70年の間にペルシアに滅ぼされてしまいます。(下地図参照。ペルシアでかい!)
引用:世界の歴史まっぷ
そして、ペルシアの王キュロス2世がイスラエル民族にエルサレム聖殿の再建を許可します。ここから、聖殿再建の歴史がスタートします。
◉エズラ記
ペルシア王キュロス2世にエルサレム聖殿の再建を許可され、聖殿の立て直しがスタートします。途中、反対者の妨害により再建が中断されるものの、預言者ハガイ、ゼカリヤが神の言葉を受けて再建が再開し、完了します。(※聖殿再建、エズラとは)
エズラ記に出てきた通り、聖殿再建が中断した際にハガイとゼカリヤが受けた神様の言葉です。再建する人たちを力づけ、励まし、再建完了に導きます。
聖殿が再建された後、今度は城壁を作り直します。
(一旦聖殿再建は忘れましょう。)ところで、さらに大きくなったペルシア(下地図参照)!!そんな大国の王様が周辺国々の王様を招いて宴会を開いていました。宴会も盛り上がったところで王妃を呼んだが出てこず。。あとは、エステル記を読んでみましょう。
◉マラキ書
聖殿再建も無事終わり、旧約最後の預言者マラキが登場します。「預言者エリヤとキリストがくるということが書かれています。そして、マラキの400年後、イエス様が生まれて『新約聖書』へと続いていくのです。。
以上、旧約聖書でした!
全体を時系列で並べると以下のようになります。