聖書について/日常生活

聖書要約〜哀歌〜

さて、哀歌です。

哀しい歌とかいて、「あいか」と呼びます。

 

哀歌は、預言者エレミヤ南ユダのヨシヤ王のために書きました。

エレミヤは、「涙の預言者」と呼ばれています。

何がそんなに悲しかったのか。。

 

そのエピソードをここでは紹介したいと思います。

 

 

◉いつの時代の話?

 

時代は、イザヤ書バビロン捕囚少し前ですね。

エレミヤ預言者の時代に、ヨシヤという王様がいました。

 

 

◉ヨシヤ王って誰?

ヨシヤ王は、南ユダの王様でした。

当時、南ユダでは神様を信じていない王様(マナセ、アモン)が続いていたのですが、

神様を信じる王様、ヨシヤ王が彗星のごとく現れました(ちなみに8歳で王になる。)

 

ヨシヤ王は、神様を信じるがゆえに色々神様にとって良いことをしました。

具体的には、こんな感じ。

 

[aside type=”boader”]①聖殿を修復した。(列下22:3~、歴下24:3~)

②みんなに律法を教えてあげた。(列下22:8~、歴下34:8~)

③偶像を壊した。(列下22:15~、歴下34:3~)

④過越の祭りを行った。(列下22:21~、歴下35:1~)
※過越の祭りとは?→このページの真ん中あたりをCheck it out!![/aside]

 

ところがどっこい!!

こんなに色々神様のために頑張った王様なのに、

あっけなく戦争で死んでしまったのです!!

 

 

◉何が起きた?

どういう戦争でヨシヤ王が亡くなったかというと、こういう戦争でした。

引用:世界の歴史まっぷ

 

当時のイスラエル周辺はこんな感じ。

南ユダの周辺にはいろんな国がありました。

 

①カルケミシ

カルケミシは、港都市ですね。貿易で栄えていました。

あの北イスラエルを滅ぼしたアッシリアから独立した都市でもあります。

「最近力を得てきたぞ、あの国!」といった感じの新興勢力!!でした。

 

②エジプト

イスラエルから見ると、だいぶデカイ!!

軍事力も強く、これまたヨシヤ王にとっては、いつ攻めてくるのかと

ハラハラドキドキ悩みの種でした。

 

②バビロン

バビロンもだいぶデカイ!!

軍事力も強く、これまたヨシヤ王にとって悩みの種でした。

 

 

そんな中、秋の刈り入れの時期になると、

カルケミシは、南ユダから食料を奪い取ろうと脅かしてくるのです。

 

そこで、祈ったヨシヤ王

カルケミシが来たら困ります!なんとかしてください!」

 

神様は、その祈りを聞いてエジプトを通してカルケミシを滅ぼすようにさせました。

こんな感じ↓↓↓

 

 

けれど、エジプトカルケミシに行くには、

南ユダにあるメギド(上地図の赤四角)を通らないといけないんですよ(緑矢印参照)。

 

それで「むむっ!?」と思ったヨシヤ王は、エジプトメギドを通過させず、

その結果、エジプトVS南ユダとなって、ヨシヤ王あっけなく戦死してしまったのです。

 

 

オー・マイ・ガー!!!😱😱😱

 

 

結局、エジプトを通してカルケミシを完全に滅ぼすことはできず、

神様バビロンを通してカルケミシを滅ぼしました。

 

 

 

◉何故悲しかったのか。

本当は、ヨシヤ王は死ぬべきではありませんでした。

神様エジプトを通してカルケミシを滅ぼす」という神様の計画を分かっていれば、

エジプトメギドを通過させてあげたでしょう。

 

祈れば、そしてエレミヤ預言者に聞けば良かったのですが、それをしませんでした。

 

[voice icon=”https://thefunniestbiblelab.com/wp-content/uploads/2019/08/579776f0ae779d7818cf79b5675502e1_t.jpg” name=“ヨシヤ王” type=”l”]自分は神様のために色々してきたから、自分に啓示を与えてくれるはずだ!

エジプト?エジプトは、昔、イスラエルを奴隷にした国だから良く思っていないよ。
(出エジプト参照)[/voice]

 

ヨシヤ王のこういった高慢、無知、固定観念が原因で、

結局ヨシヤ王はあっけなく戦死してしまいました。

 

ヨシヤ王死にこの後バビロン捕囚によって南ユダが滅びていきます。

 

「哀歌」は、こんな聖句から始まります。

ああ、むかしは、民の満ちていたこの都、

国々の民のうちで大いなる者であったこの町、

今は寂しいさまで座し、やもめのようになった。(1:1)

 

エレミヤ預言者神様の言葉を伝えても、一向に聞かずむしろ獄に閉じ込めて苦しめ・・。

 

ヨシヤ王も戦死してしまい・・。

 

本当は神様から愛され、祝福を受ける民族なのに、偶像崇拝ばかりして裁かれ、

隣国に連れていかれ、大きな苦痛を受けることになってしまいました(バビロン捕囚)。

 

そんな自分の国の有様を見て、エレミヤは残念に思い、嘆いて悲しみの涙を流して生きました。

 

エレミヤ「哀歌」を作って歴史に残し、どの民族もそのようなことにならないように、

歴史の教訓としたのです。

 

参考:
2009年3月25日水曜礼拝『これと同じくこうだ』
1998年11月1日主日礼拝『困難に打ち勝ちなさい』
2010年7月28日水曜礼拝『1. 感動を受けたときにやりなさい。2. 感動が主との対話だ。
3. 脳が耳だ. 脳が目だ. 脳が心だ。』

※上のヨシヤ王の戦死についてわかりやすくアニメでまとめてくれたものがあるので、ご紹介します↓

 

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