さて、エズラ記です。
話は、バビロン捕囚から70年が経過したところから始まります。
ペルシアのクロス王がこう言います。
(バビロン捕囚?ペルシア!?と思った人は、バビロン捕囚を見てね。)
[voice icon=”https://thefunniestbiblelab.com/wp-content/uploads/2019/08/579776f0ae779d7818cf79b5675502e1_t.jpg” name=“クロス” type=”l”]イスラエルの人たち、帰っていいよ!
燃やされちゃった主の宮も建てていいよ。[/voice]
そうして、バビロン捕囚でバビロンに連れて行かれた人たち(の子孫)が
ずら〜〜っと・・・戻っていくのです。
金の器もGETS!!(聖殿の備品に使うよ)
動物もGETS!!(捧げ物で使うよ)
「聖殿を建て直すぞー!!おおー!!」
イスラエル人の燃えたぎるやる気と覇気を感じます🔥🔥🔥🔥
この聖殿の再建にあたって、中心的な使命者が二人いました。
エシュアとゼルバベルです。
重要人物なので、是非覚えてあげましょう〜。
いざ、再建スタート⭐️⭐️
まずは、神様に祭壇を築いて、聖殿の土台ができました〜。
そんなところに、南ユダに敵した人たち(サマリヤ人といわれている)が
「一緒に建築やらせてくれよ〜。僕たちも神様信じてるんだ。」
と言ってきます。
そこで、ゼルバベルとエシュアは、「我々だけでやるよ。」と断ってしまいます。
ここでサマリア人との関係性が悪化してしまいました。
さらに反対者が現れてきます!!
反対者側にも中心的な人たちがいました。
レホムとシムシャイです。
彼らもよく出てくるので、名前を覚えてあげましょう。
レホムとシムシャイはペルシアの王様(アルタシャスタ)に手紙を書きます。
「王様!!イスラエルの人たちが聖殿を再建し始めました。
このまま建築を進めさせたら、彼らは税金を納めなくなります。
王様!!聖殿の再建はやめさせるべきです!!」
そこで、王様は、聖殿の再建はやめさせることにしました。
こうして工事は、一旦中断することになったのです。
なんとーーーー!!!
どうする!?イスラエル人〜〜〜😱😱😱
しかし、神様はここで2人の人に働きかけます。
その名もハガイとゼカリヤです。
あれ?どこかで聞いたことある。
そうそう!ハガイ書とゼカリヤ書を書いた人たちです。
というか、この時に書かれたのがハガイ書とゼカリヤ書なんですね。
彼らが何を言ったかというと、こう言います。
ゼルバベルよ、勇気を出せ。ヨザダクの子、大祭司ヨシュアよ、勇気を出せ。主は言われる。この地のすべての民よ、勇気を出せ。働け。わたしはあなたがたと共にいると、万軍の主は言われる。(ハガイ2:4)
万軍の主の家である宮を建てるために、その礎をすえた日からこのかた、預言者たちの口から出たこれらの言葉を、きょう聞く者よ、あなたがたの手を強くせよ。(ゼカリヤ8:9)
預言者とは、「神様の言葉を預かる人」=「神様の言葉を伝える人」のことです。
要は、神様が預言者を通して話しているということ。
神様に「勇気を出せ!わたしが共にしている!」と言われたら、やるっきゃないじゃないですか!!
そこでイスラエル人は再び聖殿再建を始めます。
ここでさらに二人の知事が働きかけてくれました。
その名もタテナイとセタル・ボズナイ。
彼らは、王様に手紙を書きました。
「王様。イスラエルの人たちが聖殿を建てています。
経緯を聞いたところ、クロス王の命令により建てているようです。
これは、本当にクロス王から出た命令なのでしょうか。」
王様は調べて返事をしました。
「調べたところ、クロス王がそのように命令している。
再建にかかる費用は、税金から出して、工事が滞らないようにしなさい。
必要なものもちゃんと与え、神様に犠牲を捧げられるようにしなさい。
聖殿の再建を邪魔してはいけない。」
おおおお!!!なんと!!!
そんなこんなで無事に聖殿が再建されました〜。👏👏👏👏
(イメージ図)
(今は「嘆きの壁」となっている)
引用:Wikipedia
人々は喜んで、奉献式をしました(昔の献堂礼拝といったイメージでしょうか。)。
祭司もエルサレムで神様に仕えるようになりました。
過越の祭りも行い、イスラエル民族が神様と喜ぶ姿が思い浮かびますね。
以上、エズラ記(聖殿建築編)でした。
次回は、エズラ記(エズラって誰?編)です。
〜おまけ〜
レホムとシムシャイが反対してくるシーンは、実は聖殿を建てた後の出来事になります。というのも、レホムとシムシャイが手紙を出している王様、アルタシャスタ王っていうのは、聖殿が完成したあとの王様なんですよね。。聖殿を建てた後、城壁を建てるのですが(ネヘミヤ書参照)、その時に反対した出来事のようです。
ペルシアの王様をまとめると、
①クロス王(B.C.550~530)※「聖殿建てていいよ」って言った王様。
②カンビュセス王(B.C.530~522)
③ダリヨス(B.C.522~486)
※ここで一旦聖殿建築ストップ!→ハガイ、ザカリヤ活躍→聖殿完成(B.C.515)
④アハシュエロス(B.C.486~465)※次の次の書に出てくるエステル記は、この時代の人。
⑤アルタシャスタ(B.C.465~424)※城壁を再建。レホムとシムシャイの反対に遭うも、完成!
(中略)
⑥ダリヨス3世(B.C.336~331)※アレクサンダー大王(マケドニアの王様)によって征服。