オバデヤ書まできました。
十二小預言者の4人目。早くも1/3(三分の一)まできました。
◉いつの時代の人?
バビロン捕囚直前からバビロン捕囚真っ只中の人だと言うことがわかります。
時代的には、エゼキエルやダニエルと被っていますね。
◉どんな人?
オバデヤの人物紹介は、ほとんど書いていないのであまりわかっていないようです。
列王記や歴代志にもちょこちょこ「オバデヤ」が出てきますが、違う人です。
◉何が書いてある?
神様が「エドム」に対して言っています。
(1)「エドム」とは?
創世記に出てくる双子エサウとヤコブの兄エサウの子孫です。
創世記のブログでも書きましたが、
ヤコブは、エサウの長子権を奪ったり、遺産相続の権利を奪ったりと、
何かとエサウと出し抜いてきます。
エサウからすると自分が長男なのに弟に長子権や遺産相続を奪われ、
しかもそこには、ヤコブが神様から見てより中心的な人物だったという御心があり・・。
エサウは、ヤコブに対する嫉妬心、コンプレックス、劣等感、高慢さを
抱くようになってしまったのです。
これは、カインとアベルの構図と同じですね。。
長くなりましたが、エドム民族はそう言った性根を持った民族というわけです。
(2)結局、何が書いてある?
そんなエドム族に神様は、こう言います。
あなたがたが離れて立っていた日、すなわち異邦人がその財宝を持ち去り、外国人がその門におし入り、エルサレムをくじ引きにした日、あなたも彼らのひとりのようであった。(11)
これは、「バビロン捕囚」のことを言っています。
バビロン捕囚が起きて、バビロンが南ユダを襲い、財宝や人を持ち去った時、
エドム民族は、バビロンと同じことをしたのです。
具体的には・・・
エドム民族は、自分の兄弟である南ユダの人たち(弟ヤコブの民族)が連れていかれるのをを眺め、
喜び、財宝を持って行き、敵(バビロン)にユダの人を渡したりしていたのです。(12-14)
箴言にこんな成句があります。
あなたのあだが倒れるとき楽しんではならない。
彼のつまづくとき心に喜んではならない(箴言24:17)
人間、自分の敵(よく思っていない人)が失敗したりすると、
「うえ〜い!ざまーみろー!」と思ってしまうところがあるじゃないですか。
そういうのは、「正しくない」ということです。
そして、「自分がしたように、自分に返ってくる」ということです。
主の日が万国の民に臨むのは近い。
あなたがしたようにあなたもされる。
あなたの報いはあなたのこうべに帰する。(オバデヤ15)
そんなこんなで、結局南ユダ(ヤコブ・ヨセフの子孫)がエドム民族の土地を占領する日が来る
ということを預言しています。(17-18)