さて、第4章です。
「人(アダム)は、その妻エバを知った。」
「知った」というのは、夫婦関係をしたということです。
アダムとエバに2人の男の子が生まれます。
名前は、「カイン(兄)」と「アベル(弟)」です。
「カイン」は「畑仕事」、「アベル」は「羊飼い」になりました。
カインとアベルが捧げ物を捧げると、
アベルの捧げ物を神様は受け取ってくださいましたが
カインの捧げ物は受け取ってくださいませんでした。
ええええ!!!!∑(゚Д゚)!!!
なんで!!!????
神様なのに、フェアじゃないじゃ〜〜〜〜ん!!!
神様は「心」を見られます。
アベルは、「真心と感謝」でささげましたが、
カインは、「形式で」ささげたのです。
カインは、怒って顔を伏せてしまいました。
神様は言いました。
「なぜ、憤るのか。
正しいことをしているのなら、顔をあげたら良いではないか。
正しいことをしていないのなら、罪が門口に待ち伏せています。」
カインの憤りは収まらず、、、
アベルを野原へ誘い出し、
なんと殺してしまいます。
ここで、人類初の殺人が起こってしまいました!
神様はカインに聞きます。
「アベルは、どこにいるのか?」
カインは答えます。
「知りません。私は弟の番人でしょうか。」
「番人」。
この表現、難しいですね。。
英語では「keeper」と言います。
「keep」、すなわち「維持する人。」
「なんだよ。弟ばっかり。俺は弟の面倒ばっか見てればいいわけ?」
嫉妬、憎しみ、憤り、、。いろいろな感情がこの一言に含まれています。
ちなみに、このできごとはかなり有名で、
「カインとアベル」、「弟の番人」というフレーズがいろんなところに使われています。
・カイン・コンプレックス:心理学用語で、兄弟間の心の葛藤。兄弟間で抱く競争心や嫉妬心。いわゆる「なんだよ〜。にいちゃんばっかり〜。」という思いですね。
・「My Sister’s Keeper(姉の番人)」:映画のタイトルです。日本語のタイトルは「私の中のあなた」でした。白血病の姉のドナーとして作られた妹。「私はお姉ちゃんを助けるためにだけ生まれてきたの?私の人生は何?」ということがテーマになっています。
・「My Brother’s Keeper(兄/弟の番人)」:米国元大統領オバマさんが行った政策の一つです。アメリカの人種差別は根強いものがあり、黒人やラテン系の男子青年は未だ教育や就職で不利な立場にあるようです。そのような人たちを支援しようというプログラムでした。これは、「俺たちは、兄/弟の番人かよ!?」という気持ちとは逆に、むしろ「番人になるよ!!」という意味で使われています。
さて、話を戻すと、、。
弟アベルを殺したカインは、のろわれてしまい、
住んでいた土地を追い出されてしまいます。
カインは、「私の罰は覆いきれない。死んだほうがマシだ
(私を見つける人は、誰でも私を殺すでしょう)。」と言います。
しかし、神様は、「誰でもカインを殺すものは7倍の復習を受けるでしょう」と言い、
カインが殺されないように、しるしをつけられてしまいます。
いわゆる、「生き地獄」の罰を受けることになってしまったのです。
カインは、エデンの東にある「ノド」という地に移動します。
(続く)
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