聖書について/日常生活

聖書要約〜レビ記〜

みなさん、こんにちは。キリスト教福音宣教会のChihiroです。

今日は、レビ記について書いてみたいと思います。

 

◉そもそもレビとは?

レビと言うのは、イスラエルにある12氏派の一つです。他の氏派はイスラエル国内に土地を持っていますが、レビ人は土地を持っていなかったり、祭司の役割をしたりと何かと他の氏派とはちょっと違う特別なポジションに位置しています。

その理由は、出エジプトの時の出来事にあります。イスラエル民族は、神様が遣わした人であるモーセを不信して好き勝手やっていたのですが、その時にモーセが言いました。

「全て主につく者は私の元にきなさい。」

それで、モーセの前に進み出て行った(すなわち主につくぞ!と決心した)のがレビ人だったのです。

これが神様の前に大きな条件となり、神様と人間とをつなぐ祭司という重要なポジションを任せられます。(出エ32:25〜、民1:47〜他)

 

◉何が書いてある?

法律の内容としては、当時の捧げ物や儀式でのルールや手順、祭司の仕事や資格、また神様を信じる者としてどのように清くあるべきかについて書かれています。

・1〜7章:ここでは、捧げ物に関する規定が書かれています。当時のイスラエルにあった様々な祭り(燔祭、素祭、酬恩祭、罪祭、愆祭(けんさい))で、どのような物をどのように捧げれば良いかが書かれています。

・8〜10章:モーセがアロンとその子供を祭司として任命しました。しかし、アロンの子供は任務をきちんと果たすことができず、死んでしまいました😱。

・11〜15章:ここでは、清浄と不浄について書かれています。どういう動物は清くor清くないのか、どういう皮膚病やカビは清くor清くないのか、また、どうしたら対応したら良いかが書かれています。

例えば、皮膚病に関して。

もし人に重い皮膚病の患部があるならば、(中略)これは慢性の重い皮膚病がその身の皮にあるのであるから、祭司はその人を汚れた者としなければならない。その人は汚れた者であるから、これを留め置くには及ばない。(レビ12:9-11)

 

祭司は病気の診断までしていたようです。お疲れ様です。

そして、皮膚病がひどく慢性的であれば、「汚れた者」と判断され、どこかに隔離されていたことがわかります。当時は病院や衛生管理も今ほどしっかりしていなかったので(3500年近く前ですから)、他の人にうつらないようにするには、そうするしかなかったのでしょう。

このような背景を踏まえながら新約聖書に出てくるイエス様に治してもらった皮膚病患者たちは、やはり喜びもひと塩だったことでしょう。なぜなら長年「汚れた者」扱いされ、隔離されてきたわけですから。イエス様に会って、やっとのことで自由を得たのです。しかし、それは肉体だけでなく、イエス様に会うことで霊魂も自由を得たと考えると深いですね。

・16〜17章:贖罪の日」について書かれています。7月10日に行われるイスラエルのビッグ・イベントです。大祭司が自らを清くした後、二つのやぎのうち一匹を罪祭として捧げ、もう一匹を荒野に送ることで、神様の前にイスラエル民族の罪を許してもらうための儀式です。

・18〜20章:ここではまた、清浄と不浄について書かれています。性的なタブー、神様と人間との関係におけるタブーなどが書かれています。ざっくり言うと、親や貧しい人を気にかけ、性的に清く、社会的にも正しくありなさい、ということです。

・21〜22章:ここでは、祭司がどうあるべきかが書かれています。

・23〜25章:ここでは7つの例祭について書かれています。例祭とは、重要なお祭りという意味です。全部で7つあります:過越の祭り、種入れぬパンの祭り、初穂の祭り、新穀の祭り(五旬節)、ラッパを吹き鳴らして記念する聖会、贖罪の日(宥めの日)、仮おいの祭りです。

・26〜27章:そして最後、偶像崇拝の禁止(26章)と誓願に関する捧げ物(27章)について書かれ、イスラエル民族に対して契約に誠実であるよう呼びかけてレビ記が終わります。

 

なかなか一つ一つまとめるのは難しいですが、少しでもレビ記を読むときの助けになれば幸いです。

イスラエルのお祭りに関しては、また追って書いてみたいと思います。

 

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