聖書について/日常生活

レビ記1〜7章:旧約の祭り色々(1)

みなさん、こんにちは。キリスト教福音宣教会のChihiroです。

前回のレビ記の閲覧数が高かったので(笑)、再びレビ記について書いてみたいと思います。

特にレビ記の1〜7章に書かれた旧約時代の祭りについて書いてみたいと思います。

 

旧約時代の祭りは色々あるのですが、レビ記1〜7章には全部で5つの祭りについて書かれています。

[aside type=”boader”]①燔祭
②素祭
③酬恩祭
④罪祭
⑤愆祭(けんさい)[/aside]

 

①燔祭:動物を祭壇で焼いて神様に捧げる儀式のことを言います(1章)

・牛🐮の場合
・羊🐏orヤギの場合
・鳥🐓の場合

と3つの場合分けがされております。

高価な順に牛→羊orヤギ→鳥となっています。

これは、朝から夜までずっと燃え続かせなければいけなかったようです(6:8)。

我々の信仰の火もこのように燃え続かせなければならないということですね🔥。

 

②素祭:穀物を神様に捧げる儀式のことを言います。(2章)

ちょっと面白いのは、

かまど(天火)で焼いた穀物の場合
フライパン(平鍋)で焼いた穀物の場合
鍋(深鍋)で煮た穀物の場合

と加熱の仕方で場合わけされているところです。

残りはアロン(モーセの兄弟)とその子どもたちが食べていたようです。

また、種(パン種、イースト菌)を入れてはいけないことが強調されています。

イースト菌は罪の象徴だったようです。発酵=腐敗を意味するからだとか。

のちに新約聖書で「パリサイ人のパン種に気をつけない(マタイ16:6)」とパン種が間違えた教えの比喩として用いられているのも興味深いですね。

 

③酬恩祭:神様の恩恵に感謝する儀式のことを言います。(3章)

酬は「返す」という意味なので、「神様に恩を返す祭り」というわけです。

この時は動物を捧げていたようで、牛🐮の場合、羊🐏の場合、ヤギ🐐の場合と捧げ方が場合分けされています(やはり高価な順)。

 

④罪祭:漢字の通り、神様に罪を許してもらうための儀式です。(4章)

これも場合分けされており、

・油注がれた祭司の場合(雄の全き子牛🐮を捧げる)
・イスラエル民族全体の場合(雄の子牛🐮を捧げる)
・つかさたる者の場合(雄やぎ🐐を捧げる) ※政治や法律を司る人
・一般の人の場合(雌の全きやぎ🐐or小羊🐏を捧げる)

となっております。

やはり責任が大きいほど罪を犯した場合の重大性が大きくなるので、より高価なものを捧げなければいけないわけです。

「イスラエル民族全体」と「つかさたる者」では、「イスラエル民族全体」の方が罪を犯した重大性が大きいのか!と思いますが、「イスラエル民族全体」と「つかさたる(一部の)者」となると、全体の方が重い分けです。

最後に、証言で嘘をついた場合、死体に触れた場合、みだりに誓う場合が罪とされています。

また、経済的にやぎや羊が難しければ、ハトでもOKだったようです。

 

⑤愆祭(けんさい):人が犯した罪が他者に損傷を与えた場合に償うための儀式ということです。

「愆」という字はあまり見ないですが「あやまち」とも読むようで、聖書の訳によっては「賠償の献げ物」と訳されています(新共同訳)。

何かを壊してしまったら、壊したものと同等の値の雄羊🐏の全きものを捧げ、それプラス壊したものの1/5の値段を祭司に渡していたようです。

例えば10万円の何かを壊したら、10万円相当のラム肉🐏と2万円。

そうすることで、許されたようです。

 

以上、ざっくり旧約時代のお祭りでした。

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