聖書について/日常生活

レビ記23章:旧約の祭り色々(3)

みなさん、こんにちは。キリスト教福音宣教会のChihiroです。

レビ記のお祭りシリーズ第三弾です。

 

今日は、23章に書かれた7つの例祭のうち①〜④について書いてみたいと思います。

ちなみに、①〜④は、ユダヤ人春のお祭りシリーズ(勝手に命名)で、我々のカレンダーで言うと3月下旬〜4月に行われる(行われていたとされる)ものです。

 

まず、23章には以下の7つのお祭りについて書かれています。

[aside type=”boader”]①過越の祭り(23:4-5)
②種なしパンの祭り(23:6-8)
③初穂の祭り(23:9-14)
④五旬節(23:15-22)
⑤ラッパの祭り(23:23-25)
⑥贖罪の日(23:26-32)
⑦仮庵の祭り(23:33-43)[/aside]

 

①過越の祭り:この経緯は出エジプト12章にあります。出エジプトで、イスラエル民族がエジプトを出る時に、エジプト王がイスラエル民族をなかなか出発させてくれず、神様が10個の災いをエジプトに臨ませました。10個目の災いが「人でも家畜でもエジプトの全ての初子を撃つ」というものでしたが、イスラエル民族の家には災いが臨まなかった、そのことを祝うお祭りです。(詳しくは、出エジプト12章を見てね。)

お祭りの捧げ方も出エジプト12章に書いてありますが、羊の血を家の柱にかけ、夜にその羊の肉と種入れぬパンを食べていたようです。


引用:Wikipedia

前回書いた「贖罪の日、ヨム・キプール」も大きなお祭りですが、この「過越の祭り」も今でもイスラエル民族にとって非常に大きなお祭りです。普段は熱心に信仰生活をしていないユダヤ人も「過越の祭り」は守るようです。今は、皆で出エジプトを読みながら当時(今から3300年前?)を振り返り、種入れぬパンを始めとする決められた食べ物(羊肉、ゆで卵、野菜など)を食べて、神様に感謝して過ごすようです。

 

②種なしパンの祭り種なしパンの祭りは、上の過越の祭りとセットです。と言うか、もはや同義です。過越の祭りから続く1週間のことを指しますが、セットなので「過越の祭り」の中に組み込まれてしまいました。レビ記においても同じ一段落に書かれていますね。

種なしパンは、上の写真のことです。過越の祭りに続いて1週間、この種なしパンを食べます。

 

③初穂の祭り:安息日に収穫した初穂の束を捧げていたようです。初穂の束を揺らして捧げたので、「初穂の揺祭」とも呼ばれています。

ユダヤ人にとって収穫を祝う祭りは、年に三回あるのですが、最初の収穫を祝う祭りがこの「初穂の祭り」です。(ちなみに、二回目が④五旬節、三回目が⑦仮庵の祭り。)

 

④五旬節③初穂の祭りの翌日から50日経った日に「新穀の素祭」を捧げていました。それが五旬節です。「新穀の素祭」の他に以下も捧げられていたようです。

・種入れて焼いたパン二個
・小羊七頭
・雄牛一頭
・雄ヤギ一頭(罪祭用)
・小羊二頭(酬恩祭用)

今まで種入れパンを捧げてきたので、ここで種入れパンを捧げるというのは面白いですね。

個人的に、五旬節は、使徒行伝2:1に出て来る、弟子たちが聖霊にうおーーーっ!!と満たされた日、すなわち聖霊降臨祭のイメージが強かったですが、弟子たちがこの五旬節の日に聖霊を受けたから、聖霊降臨祭となったのですね。

 

以上、①〜④、春のイベントでした。続く。

 

参考:
日本イスラエル親善協会
スカースデール村から

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