さて、ナホム書です。
◉いつの人?
アッシリア捕囚が終わった後の預言者であることがわかります。
後にも書きますが、この時期はアッシリア が栄えまくってイケイケな頃でした。
その時期の預言者です。
◉どんな人?
ナホムとは「慰める者」という意味。
南ユダにあるエルコシというところの出身だったようです。
◉何が書いてある?
ニネベという土地に関する預言です。
ニネベと言えば、ヨナ書!!
ヨナがニネベの人たちに御言葉を伝えたところ、
ニネベの人たちは悔い改めて、神様はお裁きにならなかったとさ、という話です。
それから、100年後・・。ニネベの人たちはどうしていたかな??
ぐほっ!裁きの文面が続いているではありませんか!?
ニネベの人たちは、一時悔い改めたものの、また元に戻ってしまったようです。
(1)ニネベってどんな町?
ヨナ書のときには、詳しく触れませんでしたが
ニネベは、アッシリアの首都でめちゃめちゃ栄えていた都市です。
大規模な建築事業や都市の拡張を行なったり、世界最古の図書館があったりしました。
イメージとしては、
アッシリア=世界最大帝国!!
ニネベ=世界最大都市!!
とにかく、栄えてモリモリだったわけです。
そんなニネベを神様が裁くと言っています。
主はねたみ、かつあだを報いる神、主はあだを報いる者、また憤る者、主はおのがあだ(自分の敵=ニネベ)に報復し、おのが敵に対して憤りをいだく。(1:2)
当時の人からしたら、なかなか信じがたいことだったと思います。
(2)そんなアッシリア がバビロンによって滅ぼされるよ。
アッシリアは、どのように滅ぼされたのか。
アッシリアは、栄えに栄えたのち、4つの国に分かれます。
その4つの国の一つがバビロンなのですが、バビロンという国ができたのはB.C.625。
そんなバビロン(+メディア)にアッシリアが滅ぼされるのはB.C.612。
時系列的にはこんな感じ↓↓↓
そう考えると、ナホム預言者が生きていた頃は、アッシリアはイケイケだったわけで。。
やはり、当時生きていた人からすると「アッシリア が滅びる」なんて
なかなか信じがたい内容だっただろうなと思いました。
ちなみに、バビロンとメディアの連合軍は赤がテーマカラーだったようです。
実際、こんな聖句がありますね。
その勇士の盾は赤くいろどられ、その兵士は紅に身を寄ろう。戦車はその備えの日に火のように輝き、軍馬はおどる。(2:3)
そんなこんなで、ナホム書には、アッシリアはバビロンによって滅びることが預言されています。
終わり。