サムエル記。士師時代が終わり、ここからは統一王国時代となります。
◉サムエルとは?
サムエルは、預言者です。神様の御言葉をもらい、人々に伝える人です。
サムエルのお母さんは、ハンナ。
なかなか子どもが生まれなかったため、切実に神様にお祈りし、
「もし、子どもが生まれたら、神様に捧げます!!」と告白したところ、
念願かなって生まれたのがサムエルでした!
◉神様の箱が奪われた!?
モーセが神様から受け取った十戒が書かれた石板。
イスラエル人は、神の箱と呼ばれる御神輿的なものに入れて、保管していました。
しかし!!ペリシテ人が攻めてきて、神の箱を奪われてしまったのです!!
これは大ピンチ!!だって御言葉が奪われたのですから!!
神様は、神の箱を奪ったペリシテ 人に腫れ物ができるようにさせます。
そうすると、ペリシテ 人は、「やべぇ。。」と思って、
他の土地に神の箱を移動させるんですよ。
するともう、神の箱が行くところ行くところ、みんな腫れ物ができちゃうという。。
もはや、ペリシテ 人にとっては、呪いの箱と言っても過言ではなかったかもしれません。
さすがに「やべぇ。。」と思ったペリシテ 人は、神の箱をイスラエル人に返します。
手ぶらで返すのも微妙なので、金の像も作って一緒に渡します。
そして、無事に神の箱がイスラエル人に戻ってきました。というお話です。
◉サウル王、誕生!!
サムエル預言者もだんだん年老いてきました。人間だもの。。みつを。
サムエルは良かったんですけど、その子ども達はダメダメだったんですよね。
賄賂とか賄賂とか、そういう系で。。
そこで、イスラエル民族が
「王様が欲しいよ〜。他の周りの国とかさ、王様がちゃんと治めたりして、
王様いいじゃ〜ん!!王様〜!!」と言うんです。
(※イメージ図!?)
サムエルは、あまり賛成してませんでしたが、神様も民の言うことを聞き入れなさいと言うので、
王様を立てることにしました。
そこで立てられたのが、サウル王です!!
(引用:wikipedia)
くじで決まりましたが、長身!イケメン!!親もリッチ!!という
なかなか良さそうな人でした。
が、しかし、、。始めは良かったのですが、
御言葉にうまく従えず、、神様にもサムエルにも怒られ、、
王様の地位は、他の人に移って行ってしまいます。。
従うことは犠牲に勝り、
聞くことは雄羊の脂肪に勝り、
そむくことは占いの罪に等しく
強情は偶像礼拝の罪に等しいからである。
(サムエル上15:22-23)
ここのストーリーは、この聖句が有名ですね。。
サウルがしたことは、一見神様のためにしたと思える部分もあるのですが、
神様が御言葉とは合致していない。。
捧げ物や礼拝よりも「従順に御言葉に従うこと」がいかに大事なことなのか、
また、強情は、偶像礼拝の罪に等しいとまで言っています。
◉サウルとダビデの追いかけっこ
サウルは、王様の仕事がうまくできなかったので、
違う人が王様になるようになりました。
その名もダビデ。
引用:wikipedia
服は着てほしかったですが、この人です。はい。
ゴリアテという超大柄なペリシテ 人を倒した少年ダビデ。
信仰もよく、言葉もうまく、イケメンで、琴プレーヤーだったようです。
しかし、サウル王からしたら面白くないじゃないですか。。
敵意、嫉妬心どころか殺意剥き出しで襲ってきます。
ダビデは、余儀なく逃亡生活をすることに。。
(この逃亡生活で神様を呼び求めたこと、神様に感謝したことが歌になって
詩篇に納められています。もちろん逃亡生活以外で神様を褒め称えた歌も。。)
ダビデは、サウル王を殺すチャンスもあったのですが、
サウルは、神様が油注いだ人(神様が王として任命した人)だから、、と言って
決して殺すことはしませんでした。
そして最後、サウル王は、ペリシテ 人との戦争で大怪我をし、
自害してしまいます。
こうしてサムエル記上は、終わりとなります。