みなさん、こんにちは。キリスト教福音宣教会のChihiroです。
今日は、番外編で北イスラエルで活躍した預言者エリヤを見てみたいと思います。
基本情報
名前:エリヤ
活躍期間:アハブ王の時代(紀元前869-850頃)
聖句:列上16:29-列下2:14
信仰:神様信仰
エリヤの出身地
エリヤは、ギレアデのテシベに住んでいました。
ギレアデとは、ざっくり言うと、ヨルダン川より西側の地域です。
エリヤは、そこで神様を熱心に信じていましたが、当時はアハブ王の時代。
偶像崇拝バリバリの時代で、神様信仰は許されませんでした。
エリヤは自分の命が危うくなったため、ケリテ川で身を隠しながらひっそりと暮らします。
エリヤの業績
預言者エリヤの業績は細かく書き出せばもっとあるのですが、ここでは有名どころを書き出してみようと思います。
それぞれの起こった場所は下の地図をご参照ください。
・かめの粉と油が絶えない奇跡(@ザレパテ)
国は偶像崇拝を徹底したため、命が危うくなったエリヤは神様に命じられてケリテ川からザレパテという場所へ向かいます。
そこで一人の寡婦に会うのですが、旱魃がひどくて食べ物を得られないため、愛する息子と共に死のうとしていました。
そこで、エリヤが図々しくも(?)私にパンを焼いてくれというのですが、この心優しい寡婦はエリヤにパンを焼いてくれるのです。
そうすると、寡婦の食糧(粉と油)が増えていきましたとさ、という不思議なお話。
これは、まるでエリヤがマジシャンのように食糧を増やしたが如く書かれていますが、そんなことは起こるはずはなくて、預言者エリヤがザレパテに住む人々に御言葉を伝えたから、そのお礼に人々が食べ物を持ってきて、その結果食糧が尽きなかったという話。
人は「奇跡」と言われると、何か非科学的なことが起こることをイメージしやすいですが、「あり得ないこと」、「奇跡」というのはこのように日常の中で静かにやってくるのです。
・やもめ女の息子を生き返らせる奇跡(@ザレパテ)
そんなこんなで死のうとしていたところを救われた寡婦とその息子でしたが、息子が死んでしまいます。
そして、その時の寡婦のセリフが少々強烈ですね。
神の人よ、あなたは私に何の恨みがあるのですか。あなたは私の罪を思い出させるため、また私の子を死なせるためにおいでにおいでになったのですか。(列上17:18)
特に太字にした部分はだいぶ強烈で、「いやいや、二人で死にそうなところを助けのはエリヤだったじゃん!!」とツッコミたくなります。
これは文章上ではすぐ次の段落になっていますが、時がいくらか流れているのです。
その時の流れにおいて、最初はエリヤにすごく感謝していたのですが、ずっと家にいられて御言葉ばかり伝えられて(それによって食糧も得られたのですが)、稼いできてくれるわけでもないので、だんだん寡婦のエリヤに対する心が感謝から煩わしさに変わってきてしまったのですね。
そう考えるとちょっとリアルですね😅。
話を戻すと、エリヤはそこで怒ったりせず、病気で死んだ息子を生かしてあげたのです。
そして、寡婦は、もう一度エリヤが誰なのか、「そうだ!彼は預言者なのだ!神様の言葉を伝えてくれる人なんだ!」ということを悟ったわけです。
・カルメル山の戦い
かの有名なカルメル山の戦いです。
バアルやアシラといった偶像崇拝の預言者850人 VS 神様信仰のエリヤ1人が対決します。
対決方法は次の通り。動物を捧げて火を付けた方が勝ちというものです。
もちろんマッチやライターなどは使ってはいけません。
祈りで火を起こすのです。
結果、偶像崇拝チームは火が付かず、エリヤが勝利しました。
祈りで火がつくのか?と言う疑問はありますが、心に火は付きますよね。
真実な祈り、熱いお祈りは、心が熱くなって、もっと信仰生活を熱心にしたい!次元を上げたい!もっと主を愛したい!という気持ちになります。
また、実際に起こった現象としては、雷が落ちたのでは!?というのが一番有力な説なようですが、ちょっと不明です。(おいおい)
現在のカルメル山(引用:Wikipedia)
地図はこちら。
エリヤの最期
エリヤの人生は、アハブ王(&イゼベル女王)の偶像崇拝政策で身を追われながら、身を隠しながらの悲しい逃亡生活でした。
しかし、エリヤは、上のカルメル山の戦いで勝利を治めました、
そして、このままみんなが神様を信じてくれると期待しました。
しかし、鬼嫁イゼベルが登場し、再びエリヤの命を狙います。
エリヤにとって想定外なことが起きたわけです。
そして、エリヤは、自暴自棄してしまいます。
そして、エリシャという人を自分の後継者にして、エリヤは死んでしまいます。
火の車と火の馬が現れて、昇天していく(もちろん、エリヤの霊が)描写は、とても幻想的ですね。