みなさん、こんにちは。キリスト教福音宣教会のChihiroです。
今日は、北イスラエルの七番目の王様、アハブ王を見てみたいと思います。
基本情報
・名前:アハブ
・在位:紀元前869-850(22年) ※Wikipedia
・父:オムリ
・嫁:イゼベル
・聖句:列上16:29-22:40
・信仰:偶像崇拝(ヤラベアムの金の子牛信仰+バアル、アシラ)
※この時代にエリヤ預言者が活躍しました。
王になる経緯
王になる経緯は特に書いていません。お父さんを継いだ感じでしょうかね。
嫁、イゼベル
イゼベルについては、こちらをご覧ください。
王としての業績
アハブ王は、エピソードが色々あります。
細かく書くとキリがないですが、在位していた時に行ったこと、起きたことは大きく以下が挙げられます。
(1)偶像崇拝
上にも書きましたが、ヤラベアムの時からの金の子牛崇拝に加えてバアル、アシラ信仰をイスラエルに広めました。
(2)スリヤ(シリヤ)との戦い
これも複雑なので、別のページに書こうと思います。
(3)ぶどう園を奪う
さて、ぶどう園事件です(勝手に命名)。これも別のページに書こうと思います。
(4)北イスラエルを経済的に栄えさせた
聖書を見ると、アハブという王様は偶像崇拝をした非常に悪い王様というイメージが強いですが(まあ、実際そうなのですが)、実は北イスラエルの経済を大きく発展させた王様でもあります。
奥さんイゼベルのページにも書きましたが、奥さんは貿易で栄ていたシドンのプリンセスでした。そんなイゼベルと政略結婚することで、北イスラエルの経済力と軍事力を大きくした一面もあったようです。
なので、人間的に見れば、王様として、政治家として、なかなか有能だったとも言えるわけですね。
最期
そんなアハブ王でしたが、最期は戦争で死んでしまいます。
列上22章でスリヤ(シリヤ)VS イスラエル(南ユダ&北イスラエル)が戦うのですが、南ユダの王様が北イスラエルの王様の格好をし、北イスラエルの王アハブは、一般の兵士の格好をして戦いに行く作戦を取りました。
一方、敵側のスリヤは、ただ北イスラエルの王様とだけ戦う方向で行きました。
スリヤが北イスラエルの王様を見つけてやっつけようとしたところ、「これは、南ユダの王様ではないか!」となりました。
そして、スリヤの一般兵が弓を引いたところ、北イスラエルの一般兵に当たったと思ったのですが、なんと実はそれが北イスラエルの王様のアハブだった!となったのです。
そんなこんなでアハブは死んでしまい、その血が戦車から流れ出ていたようですが、その血を犬が舐めたそうです。
こうして、エリヤの預言(列上21:19)が成就しましたとさ、というのがアハブの最期のお話です。