聖書について/日常生活

北イスラエル王妃:イゼベル

みなさん、こんにちは。キリスト教福音宣教会のChihiroです。

今日は、北イスラエルの七番目の王様、アハブ王の妻イゼベルを見てみたいと思います。

 

 基本情報

・名前:イゼベル

・国籍:シドン

・信仰:偶像崇拝(バアル、アシラ)

・性格:恐妻家タイプ

出身地について

イゼベルは、シドンのお姫様でした。シドンはフェニキアの重要都市で、位置は下地図参照です。


引用:世界の歴史まっぷ

地図を見てもわかる通り、海岸に面した国なので貿易で栄えた経済的に豊な国でした。

 

結婚の経緯

北イスラエルは、南ユダとアラムに挟まれた国でした。

そして、南ユダとアラムは仲が良かったのです。

これは、挟まれる北イスラエルにとってかなり緊張が走ります。

挟まれて攻撃されたらやられてしまいますから。

そこで、アハブは、貿易で栄えているシドンのお姫様イゼベルと結婚して、フェニキアを仲間につけたわけです。

いわゆる政略結婚だったわけですね。

 

信仰:偶像崇拝(バアル、アシラ)

イゼベルは熱心なバアル信者でした。

イゼベルがアハブと結婚することで、イスラエルに偶像信仰が入ってくるようになります。

では、具体的にどういう宗教なのか、書いてみようと思います。

 

・バアル

バアルとは、古代、カナン人によって信じられていた神様で「嵐と慈雨の神様」です。

なぜ、この「バアル」がアハブ王の時代に流行ったかというと、この時イスラエルで雨が降らず旱魃に見舞われたからです。

主に偶像に拝むタイプの宗教で、像は以下のような感じだそうです。


引用:Wikipedia

 

・アシラ

アシラもカナン人によって信じられていた女神で、バアルの配偶者です。

官能的快楽の女主人であり、豊作祈願にかこつけた売春行為が行われていたとか!😱


引用:Wikipedia

イゼベルは、こういった宗教をイスラエルに信じさせてしまったわけです。

 

業績

業績と言うと響きが良いですが、イゼベルが行ったことを書こうと思います。

(1)偶像崇拝の宣教

聖書を読むとわかりますが、イゼベルはかなり熱心な信者で、バアルやアシラの祭壇と偶像を北イスラエルにバシバシ建てました。

そして、バアルやアシラを広げるだけでなく、神様を信じる人たちを弾圧し、ありとあらゆる苦痛を与え、迫害までしました。

上にも書きましたが、フェニキアのシドンは、経済・文化ともに栄えていた地域だったので、イゼベルからすると、自分の信じるバアルやアシラを広めることによって、北イスラエルを経済・文化的に栄えさせたかったわけです。

 

(2)ぶどう園を奪う

アハブ王が、ナボテという人のぶどう園を手に入れたかったのですが、それが叶いませんでした。

そこでイゼベルがナボテを殺し😱、そのぶどう園をアハブのために入手します。

イゼベルの信仰もぶどう園の事件も、自分が成したいことを成すためには人の命も惜しまず成し遂げるなかなか恐ろしい人だったことがわかります。

きっとアハブ王もタジタジ、奥さんの言いなりだったことでしょう。

しかし、こんなことをしていて神様がほっとくわけがありません。

エリヤ預言者は、イゼベルが無惨な死に方をし、犬に食べられることを預言します。

 

最期

イゼベルの最期はこんな感じでした。

ぶどう園の件でエリヤ預言者が「犬がエズレルの地域でイゼベルを食うであろう。」と預言するのですが、窓から投げ落とされ、馬に踏まれて死んでしまいます(列下9:30〜)。

これはヨラム王の回で詳しく書こうと思います。

 

ヨハネの黙示録に出てくるイゼベル

イゼベルは、南北分立王国時代の登場人物ですが、黙示録にも出てきます。

しかし、あなたに対して責むべきところがある。あなたは、あのイゼベルという女を、そのなすがままにさせている。この女は女預言者と自称し、わたしの僕たちを教え、惑わして、不品行をさせ、偶像にささげたものを食べさせている。(黙示録2:20)

 

これは、7つの教会に手紙が送られるシーンで、テアテラ教会に送られた手紙の一部です。

もちろん新約時代にイゼベルが生きていたわけではないのですが、当時にもイゼベルのような偶像崇拝を人々に熱心に勧めて、誤った道に連れて行っている人がいた、ということを言っているわけです。

だから、そのような人を容認せず、イエス様の御言葉をしっかりと守りなさいと言っています。

 

参考:
・2006年1月11日水曜礼拝「エリヤとからすのパン」
・2010年2月28日主日礼拝「勝利を得てこそ私があなたたちに与えるものを思う通りに与えることができる」
・2010年4月25日主日礼拝「エリヤ祈り。主が一言の言葉で少しだけ助けてくださっても生きる」
・再教育「誤解と克服の歴史 – 時代の使命者の十字架の路程と勝利」

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