さて、ミカ書まできました。
十二小預言者の6人目。半分まで来ました。
ミカといえば、下のキリストの預言が有名ですね。
しかしベツレヘム・エフラタよ、あなたはユダの氏族のうちで小さい者だが、イスラエルを収めるものがあなたのうちからわたしのために出る。その出るのは昔から、いにしえの日からである。(5:2)
クリスマスで引用されることが多いです。
◉いつの人?
ミカは、アッシリア捕囚前〜アッシリア捕囚にかけての人であることが
わかります。
なので、「アッシリア捕囚によって、北イスラエルが滅び、南ユダも攻撃を受ける」ことについて
主に書かれています。
◉どんな人?
ミカは、モレシテの出身ということ以外は書かれていませんん。
エルサレムに、まあ近いといった感じでしょうか。
南ユダの人でした。
◉何が書いてある?
(1)アッシリア捕囚に関して
アッシリア捕囚により北イスラエルは滅びましたが、
北イスラエルだけでなく、南ユダも攻撃を受けました。
サマリヤは北イスラエルの首都、エルサレムは南ユダの首都ですが、
アッシリアを通して北イスラエルが滅び、南ユダが攻撃を受けることが預言されています。
サマリヤの傷はいやすことのできないもので、ユダまでひろがり、わが民の門、エルサレムまで及んでいる。(1:9)
この聖句の後に続く町々は、アッシリアが南ユダに攻めてきたときに
荒らして行った町々の姿です。
(2)横暴なつかさ、偽預言者に関して
当時、国の上に立つ人たち(つかさ、預言者(と言っても偽))に関しても、
色々問題があったようです。
ヤコブのかしらたちよ、(中略)あなたがたは善を憎み、悪を愛し、わが民の身から皮をはぎ、その骨から肉をそぎ、(3:2)
かしらたちは、民から色々ぶん取っていたようです。
わが民を惑わす預言者について主はこう言われる。彼らは食べ物のある時には「平和」を叫ぶけれども、その口に何も与えない者にむかっては、宣戦を布告する(2:5)
預言者とは「神様の言葉を預かる人」ですが・・。
人が食べ物を持って「神様はなんておっしゃるでしょうか?」と言う人には良いことを言って、
食べ物を持ってこない人には良くないことを言っていたようです。
これは、いやはや・・。もう「神様の言葉を預かる人」でもなんでもないですね・・。
はい・・。
他にも賄賂をもらったり、民からものを奪ったり、追い出したり好き放題していたようです。
これは、神様もだまっていないわけです。
(3)イスラエルの回復に関して
偶像崇拝を始め、様々に問題があったイスラエルを
神様はアッシリアという国を通して裁きますが、裁いたまま放ってはおきません。
その後イスラエルが回復することを預言します。
末の日になって、主の家の山はもろもろの山のかしらとして堅く立てられ、もろもろの峰より高く挙げあれr、もろもろの民はこれに流れくる(4:1)
しかしベツレヘム・エフラタよ、あなたはユダの氏族のうちで小さい者だが、イスラエルを収めるものがあなたのうちからわたしのために出る。その出るのは昔から、いにしえの日からである。(5:2)
イスラエルという土地にキリストが来て、イスラエルが復活するという預言でした。