ダニエル書まで来ました。
四大預言者の最後にあたります。
◉いつの人?
ダニエルは、バビロン捕囚前からバビロン捕囚後まで活躍した人になります。
活躍期間が長いですね。
エレミヤやエゼキエルとも被っていることがわかります。
◉ダニエル書の構成
ダニエル書って、残念ながら時系列に書かれていないんですよ。
これは、前編(1〜6章)で一旦時系列。
後編(7〜12章)で一旦時系列、と読むと一気に読みやすくなります!
◉ダニエルってどんな人?
ダニエルもバビロン捕囚で連れていかれた人の一人でした。
ところである時、ネブカドネザル王が自分に仕えるのに良い人を選ぼうとしました。
条件は、以下の通り。
[aside type=”boader”]・体に傷がないこと。
・容姿が美しいこと。
・賢いこと。
・思慮深いこと。[/aside]
なかなかハイレベルでございます😅。
そんな中選ばれたのがダニエル+ユダ部族の3人!
彼らは、全国の博士、法術士に10倍まさるほど賢かったようです!
ダニエルは、クロス王が王に就いた年まで王様に仕えました。
クロス王は、バビロン捕囚で壊された聖殿の再建をOKしたペルシアの王様なので、
つまりはバビロン捕囚からバビロンが滅びるまでずっと王様に仕えたということですね。すごい!
◉ダニエルの特技
ダニエルの特技(?)の一つとして「夢解き」があります。
創世記に出てくるヨセフもよく夢を解いていましたが、そんな感じです。
◉ダニエル書前半
そんなこんなでダニエル書前半を見てみたいと思います。
・1章:上に今まで書いたことが書いてあります。
・2章:ある日、ネブカドネザル王は夢を見ました。誰かに夢を解いて欲しかったのですが、王様の周りの知者は夢が解けず、王様に殺されてしまいます😱。そこで、ダニエルが登場!ズバリ夢を解き明かします。
(夢の内容は、一般的には、「金=バビロン」、「銀=メディア・ペルシア」、「青銅=マケドニア(ギリシャ)」、「鉄=ローマ」を意味すると言われています。「金→銀→青銅→鉄」と強国の歴史が述べられていますが、「石=キリスト」が現れてそれらの強国を打ち砕くという預言です。一般的解釈ではありますが、事実その通りに世界史は流れていますね。)
・3章:ネブカドネザル王が金の偶像を作りました。人々は皆ひれ伏して像を拝んだのですが、イスラエルの人たちは拝みませんでした。怒った王様は、イスラエルの人たちを炉の中に入れて燃やそうとしたのですが、不思議と彼らは燃えず助かったとというお話です。
・4章:ネブカドネザル王がまた夢を見ました。ダニエルがまたもや解き明かしをします。
(夢の内容は、大きな木が成長するものの、切り倒されてしまうというもの。「大きな木」とは「ネブカドネザル」。ネブカドネザルは、「この大きくなったバビロンは、自分の力によるものだ〜!!」と言っていましたが、天から声が下って、国は一時衰退してしまいます。時がすぎた時にバビロンは神様の存在を認め、神様を褒め称えるようになりました。)
・5章:ネブカドネザル王の時代が終わり、その子(と書かれていますが世界史的には孫のようです)ベルシャザルが王になります。ベルシャザル王は、バビロン捕囚の時にネブカドネザルが取ってきた器を使って、酒宴を行なっていました(本来なら神様に捧げられる時に使われる器が、飲み会で使われていたわけです😢)。すると、突然指が現れて文字を書きました。ダニエルがその文字を解き、「バビロンが分かれ、メディア・ペルシャの人に与えられる」ことを預言します。結果、バビロン王ベルシャザルが死に、メディア人ダリヨス王がバビロンの国を受けるようになり、預言通りになりました。
・6章:さて、王様がバビロン王からメディア(ペルシャ)王に変わり、ダリヨス王が治めるようになりました。ダニエルは、相変わらずの活躍を見せ、全国を治める重役を任せられるようになりました。
そんなところに、新たな法律「ただ王様のみ願い事をさせ、王様を差し置いて、神や人にこれをなす者があれば、獅子の穴に投げ入れる」が立てられてしまいました。ダニエルはこの法律に引っかかってしまい、獅子のいる穴に入れられてしまいます。しかし、ダニエルは、獅子に食べられず、かえってダニエルを獅子の穴に入れた人たちが代わりに穴に入れられてしまい、食べられてしまいました。
以上、ダニエル書前半でした〜。
今までのストーリーをまとめるとこんな感じ。
メディア人ダリヨスは、諸説ありのためちょっと上のようにぼんやり書いておきます。
画像: Wikipediaより。