みなさん、こんにちは。キリスト教福音宣教会のChihiroです。
今日は、エゼキエル書の内容についてもう少し詳しく書きたいと思います。
[aside type=”boader”]①イスラエルの滅亡に関して
②イスラエルの諸敵国(エジプトとか)に対する預言
③イスラエルの回復に関する預言
④新しいエルサレム神殿の幻[/aside]
①イスラエルの滅亡に関して
(1)当時のイスラエルの様子
当時のイスラエルは、偶像崇拝をしていました。
エレミヤ書にも出てきましたが、自分の子どもを火の中に通らせて殺し、捧げるという宗教が横行していたようです(16:20-21)。😱😱😱
また、預言者は、本来は「神様の言葉」を伝える人でしたが、預言者と自称しながら「神様の言葉ではないもの」を伝える人もいたようです(13:3~)。
そして、「長老」という宗教的職位を持つ人たちも、本当は信仰において皆の模範となるべき存在でありながら、偶像崇拝をしていたことに対しても、神様は怒っていました(14:1~)。
ざっくりまとめると、色々ヤバかったわけですね。
(2)イスラエルの滅亡
色々ヤバかった、というかヤバすぎたので、神様は、エゼキエルを通して「イスラエルが滅亡する・裁きに遭う」ことを伝えます。
あなたの三分の一はあなたの中で疫病で死に、ききんで滅び、三分の一はあなたのまわりでつるぎに倒れ、三分の一は四方の風に散らされる。わたしはつるぎを抜いてそのあとを追う(5:21)
このように、言葉で伝えたり(上の内容はエゼキエル書の中に繰り返し出てきますね)。
人の子(エゼキエル)よ、捕囚の荷物を整え、彼らの目の前で昼のうちに移れ、(中略)わたしはあなたを印となして、イスラエルの家に示すのだ。(12:3~6)
このようにエゼキエルを捕囚に行く人のように出ていかせて、「イスラエルもこのようになるよ〜。」と、エゼキエル一人をイスラエルの象徴して用いたりもしました。
他にも「ぶどうの木(15章)」や「人(16章)」、「アホラとアホリバの姉妹(23章)」など喩えを用いて具体的にイスラエルの滅亡を預言しています。
②イスラエルの諸敵国(エジプトとか)に対する預言
25章からはイスラエル周辺諸国に対する預言になります。
イスラエル周辺のアンモン人、エドム人、モアブ人、ペリシテ人に対する予言となります。
引用:図解 聖書[世界史徹底マスター
エドム人は地図上には載っていないですが、モアブ人のさらに南側(下)になります。
また、ツロへの裁きが大きく載っているので書いてみようと思います。
(1)ツロとは?
引用:Church of Jesus Christ
上の地図からも分かる通り、ツロは沿岸にありますが貿易でめちゃくちゃ栄えていました!
どのくらい栄えていたかというと、27章を見るとわかります。
多くの国々が各地の良い品々を持ってきてツロと取引をしていました。
ツロは、もうウハウハ😍😍😍だったんでしょうね。。
ツロよ、あなたは言った。『わたしの美は完全である。』(27:2)
あなたは心に高ぶって言う、『わたしは神である、神々の座にすわって、海の中にいる。』と。(28:2)
ツロは自分のことを「わたしの美は完全だ」、「わたしは神だ」と言っています。
どんどん栄え、力が増してきて、高慢になり、しまいには暴虐が満ちるほどになってしまいました。
神様は、バビロンのネブカドネザル王を通してツロを攻撃させました。
高慢。よくないですね。
神様の好きではない性格の一つです。
人は栄えていくと、どうしても高慢になりがちです。
神様への感謝や周りの人への感謝を忘れてしまったり。。
ツロというのは一つの都市ですが、自分もツロになっていないか日々気をつけないといけないのだな、と思いました。
ナイル川で栄えたエジプトも、栄えたがゆえに高慢になり、バビロンのネブカドネザル王によって攻められるようになりました。
③イスラエルの回復に関する預言
イスラエル(南ユダ)は一旦滅ぼされますが、それで終わりなわけではなく、その後一人の牧者(メシア)が現れることが預言されています。
わがしもべダビデは彼らの王となる。彼らすべての者のために、一人の牧者が立つ。(37:24)
その牧者は、ダビデと呼ばれていますが、このあと出てくるイエス・キリストは、実際ダビデの子孫になります。
④新しいエルサレム神殿の幻
エゼキエル書の最後は、聖殿の描写で終わります。
エゼキエルたちが捕虜としてバビロンに移されたのち、幻の中でエゼキエルが高い山の上に移され、そこに一つの建物があったそうです。
その建物(聖殿)の描写が書かれています。
これは、どんな形なのか・・。とわたしも思いましたが、ちょっと見てみるとソロモン聖殿のような形で描かれていることが多そうです。
引用: Wikipedia
そんなこんなでエゼキエル書は終わりとなります。
以上、これでエゼキエル書のまとめとしたいと思います。