今日は、ルツ記です。
まずは、登場人物紹介。
[aside]登場人物
・ナオミ:イスラエルのユダ出身。イスラエルに飢饉があったため、息子2人を連れてユダからモアブへと引っ越す。その後、旦那も子どもも亡くし、未亡人となる。信仰もよく、思いやりのある優しいおばあちゃん。
・マロンとキリオン:ナオミの息子。異邦(=神様を信じていない国)のモアブ人の妻と結婚する。当時、モアブ人は、イスラエル人にめちゃくちゃ嫌われていた。理由は、民数記25章を見てみてね。
・ルツ:言うまでもなくルツ記の主人公。マロンの嫁。モアブ人。信仰がよく、愛情深く、健気で勤勉ないい女。
・ボアズ:ナオミの親戚。ボアズの母は、異邦人で遊女のラハブ(ヨシュア2)。異邦人でも遊女でも、神様を信じれば、神様は共にしてくださることを、自分の母の人生から悟っていたため、異邦人であるルツにも非常によくする。のちに、ルツと結婚し、その子孫はイエス・キリストに繋がっていく。[/aside]
そんなこんなで、お話スタート!!
イスラエルに飢饉があったため、モアブ(地名)へ移動したナオミ(姑)とルツ(嫁)とオルパ(嫁)でしたが、
イスラエルが飢饉から復活したようなので、ナオミ(姑)はイスラエルに帰ることにしました。
ナオミ(姑)は、ルツ(嫁)とオルパ(嫁)はモアブに残るように言います。
だって大変じゃないですかー!!!
[aside type=”boader”]<大変な点>
①ルツとオルパは、モアブ人!:モアブ人はイスラエル人に嫌われていました。
民数記25章にあるんですけど、イスラエル人を偶像崇拝に導いた民族ですよ〜!
ルツがナオミと一緒にイスラエルに行ったら、
間違いなく人種差別に遭い、苦労することが目に見えています。
②ナオミ(姑)は、おばあちゃん:ナオミだって、いい年ですよ。
今からイスラエルでバリバリ働いて、人種差別に遭うしかないナオミたちを養っていくなんて、
到底できません。ルツが苦労することは目に見えています。[/aside]
だから、ナオミはこう言うんです。
[voice icon=”https://thefunniestbiblelab.com/wp-content/uploads/2020/02/keirou_obaachan_smile2-e1580549294359.png” name=“ナオミ” type=”l”]悪いこっちゃ言わねぇ。。モアブにさ、残れ。。あんたたちは、あんたたちの道を行って、幸せになりんしゃい。。(方言は勝手なイメージ)[/voice]
[voice icon=”https://thefunniestbiblelab.com/wp-content/uploads/2019/09/islam_hijab_girl.png” name=“ルツ” type=”l”]いいえ、私は行きません!!私もお義母さんと一緒にイスラエルに行きます!![/voice]
そんなこんなで、ルツは、ナオミと共にイスラエルに行きました。
(※オルパは、ナオミとの別れを惜しんでモアブに残ることにしました。)
ルツは、イスラエルに行きましたが、やっぱり苦労します。
仕事なんてないですよ〜。
仕方がないので、当時の一番低い仕事「落穂拾い」をします。
引用:wikipedia
そこで、一生懸命、真面目に働くんですよね。
朝早く起きて、休むことなく、、。
その姿に感動したのがボアズです。
そして、ボアズは、ルツと結婚しましたとさ(だいぶ話を端折ってます!!)。
結婚も今と同じように、パパパーン!(結婚行進曲)という感じではなく、
きっかけとしては、ナオミ(姑)が死んだ旦那の土地を売りに出すんですよね。
それで、当時の土地を売るルールで、
ナオミの土地を買うには、ただ土地を買うだけでなくて、
ルツも養って子どもも産んで、その土地を子孫に継ぐところまでしないといけないんですよ。
大変。。
本当は、ボアズの前に土地を買う権利を持つ親戚がいたのですが、
その人はルツを養うことまでは難しいということで辞退し、
ボアズが土地を買い、ルツと結婚して養うようになったのです。
この「妻にもらう」ことを「あがなう」とか「買う」とか表現しているのですが、
結婚してルツが持っていた負債を払ってあげることなんですよね。
ここで、深いのがこの行動が「キリストの行い」を表しているんですよ。
[aside type=”boader”]「負債」=「罪」
「あがなう/買い取る」=「許され、キリストのものになる」[/aside]
コリント①6:20に、「あなたがたは、代価を払って買いとられたのだ」という文がありますが、
新約のこういう表現は、上のストーリーと繋がっているのです。
ボアズとルツの子どもがオベデ。
オベデ→エッサイ→ダビデ→(中略)→イエス・キリスト
と繋がっていきます。