イサクは、その場所(ゲラル)を去り、ゲラルの谷に天幕を張って住みました。
そして、イサクは、アブラハムの時に人々が堀った井戸を再び掘りました。
アブラハムの死後、ペリシテ人が塞いだからです。
イサクは、アブラハムがつけた名前に従って、井戸に名前をつけました。
①井戸:エセク(※「争い」という意味)
イサクのしもべが井戸を見つけた時、
ゲラルの羊飼いは、「それは、我々のものだ!」と言って争いました。
②井戸:シテナ(※「反対」、「憎しみ」という意味)
イサクは、また一つ井戸を掘りましたが、また争いました。
③井戸:レホボテ(※「とても広い」という意味)
イサクは、また場所を移して、一つの井戸を掘りましたが、
これは争わなかったので「レホボテ」と名付けました。
「今、神様が私たちの場所を広げられたから、我々は、この地に増えるだろう。。」
こうしてイサクは、井戸を掘っては奪われ、掘っては奪われを繰り返していましたが、
結果的には、一番大きな井戸を得ることができました。
~ここから学ぶべき教訓~
イサクは、井戸を掘ってはペリシテ人に奪われ、
掘っては奪われを繰り返していました。
ゆずっては掘り、ゆずっては掘り・・。
しかし、結果的には、今まで掘った井戸の中で
一番広い井戸を自分の物にすることができました。
このイサクの「ゆずり、与える」性格は、親譲りでもあり、
アブラハムもそのようなことがありましたね。
結果的にはアブラハムが得た土地が乳蜜流れる祝福の地となりました。
いつも相手を配慮し、優先させる。
神様は、私たちが相手のために、あるいは神様の計画のために、
自分のことをゆずり、犠牲にし、
捨て、あきらめたときに、その条件を大きく見て下さって、
私たちの行った千倍万倍報いて下さるのです。