みなさん、こんにちは。キリスト教福音宣教会のChihiroです。
今日は、北イスラエルの三番目の王様、バアシャ王を見てみたいと思います。
基本情報
・名前:バアシャ(バシャ) ※名前は訳によって色々
・在位:紀元前900-877年?(24年間) ※Wikipedia
・聖句:列上15:16-16:6
・信仰:偶像崇拝
王になる経緯
今まで北イスラエルの王様を見てきました。
最初にヤラベアムが王となり、彼の死後、息子のナダブが王となります。
その2年後、ナダブはバアシャという人物に暗殺され、バアシャが次の王になります。
王としての業績
バアシャが王になってから行なったことを書こうと思います。
(1)ヤラベアム一家を殺した
バアシャは前王様のナダブを殺した後、すぐにヤラベアム全一家を殺しました。
そうしてヤラベアムの時にいたエヒウ預言者の預言(列上14:7-11)が成就したのです。
(2)南ユダと戦争をした
初代王様ヤラベアムの時もそうでしたが、三代目バアシャの時になっても北イスラエルと南ユダは戦争をしていました。
ところで、一つの戦争のエピソード(列上15:16〜)が書かれていますが、わかりにくいのでここでゆっくり書いてみたいと思います。
(北イスラエルは赤、南ユダは青で表示)
まず、バアシャ王が攻めに入ります。バアシャ王はラマを築きました。ラマとは「高いところ」という意味で、つまりは「砦」です。
このラマは、南ユダが北イスラエル方面から物資を運び入れる際に通過する場所になるので、ここに「砦」を建てるということは、南ユダにとってかなり痛いのです。
そこで南ユダは、金品を持って近隣国のシリヤに同盟を持ちかけ、シリヤに北イスラエルを攻撃してもらいます。
シリヤは、北イスラエルの北の地方(イヨン、ダン、アベル・ベテ・マアカ、キンネレテ、ナフタリ)を攻撃し、それによって北イスラエルはラマ(砦)を作ることを断念しました。
そこで南ユダの王様は、北イスラエルがラマ(砦)を作ろうとしていた時の材料を用いて、別な土地(ゲバ、ミヅパ)に砦を築きます。
上のストーリーを地図を見ながら追っていくと、見えてくると思います。
地図の引用:イスラムの歴史
(3)偶像崇拝をした
初代王様ヤラベアム、その子ナダブ同様に、バアシャも偶像崇拝をしていました。
最期
バアシャが具体的にどのように死んだのかは書かれていませんが、バアシャも偶像崇拝を行ったことが神様の前に大きな罪になり、後にバアシャ一家が滅ぼされてしまうことが、エヒウ預言者によって預言されます。
そして実際にこのあと、五番目の王様であるジムリによってバアシャ一家は殺されてしまいます。