みなさん、こんにちは。キリスト教福音宣教会のChihiroです。
今回は四大福音書の3つ目、ルカによる福音書です。
◉ルカはどんな人?
ルカは、お医者さんでした。コロサイ人への手紙にさりげなく書いてあります。当時から既に医者という職業があったんですね。
愛する医者ルカとデマスとが、あなたがたに宜しく。(コロサイ4:14)
また、キリストを直接見てついてきた弟子ではなく(だから使徒ではない)、シリア出身の異邦人だったようです。
キリストを直接見たかったけれど見れなかった悔しさ、足りなさ、また真実を知りたいという思いで詳しく調べに調べ、当時のローマの役人テオピロに捧げるために書いたのが、このルカによる福音書になります。
ちなみに、使徒行伝でもルカが書いたと言われていますね(同じくテオピロに献上)。
◉何が書いてある?
ルカによる福音書は、最初にバプテスマのヨハネとイエス・キリストの誕生に関して詳しく書いてあるのが特徴的です。
ちなみに、バプテスマのヨハネとイエス・キリストは、親戚でした。
(1)バプテスマのヨハネの家系
バプテスマのヨハネのお父さん(ザカリヤ)は、祭司でした。
祭司とは、「祭りを司る」人ですが、人々が燔祭を捧げるものを執り仕切ったりします。
信仰的に言えば、神様と人間を繋げる立場となる人です。
当然人より神霊であってできる仕事なので、人から尊敬されるエリートでした。
昔は、職業選択の自由はほとんどなく、基本父親の職業を継ぐのが普通でしたので、バプテスマのヨハネも祭司でした。
そんなヨハネ・パパですが、ある日御使い(天使)を見ます。
[voice icon=”https://thefunniestbiblelab.com/wp-content/uploads/2019/08/angel.png” name=“天使” type=”l”]あなたの子どもは、エリヤの霊と力を持って、キリストを迎える道を用意する人になるだろう・・。(1:13-17 ※聖句を簡略化して書いています。)[/voice]
そんなこんなでバプテスマのヨハネが生まれてきます。
(2)イエス・キリストの家系
続いてイエス・キリストの誕生。マタイによる福音書にも書かれていますが、ルカによる福音書にも書かれています。
また、天使登場。
[voice icon=”https://thefunniestbiblelab.com/wp-content/uploads/2019/08/angel.png” name=“天使” type=”l”]聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それゆえに、生れ出る子は聖なる者であり、神の子と、となえらるでしょう。(1:35)[/voice]
このシーンを描いた『受胎告知』(レオナルド・ダ・ヴィンチ)は有名ですね。
引用:Wikipedia
そんなこんなで母マリヤにイエス・キリストが生まれたとさ。
図を拝借すると、こんな感じ。
引用:『図解 聖書[世界史徹底マスター]』
あとは描写の違いはありますが、大まかなストーリーはマタイによる福音書と同じです。
(3)おまけ
・「アビヤ組」とは?
アビヤ組とは、祭司の組の一つですが、全部で24の組があったそうです。神殿での仕事を年に1〜2回、1週間(2週間という説もあり)交代で行っていました。アルファベット順に並んでおり、アビヤ組は8番目。人組に相当な人数がいたので、くじに当たり、神殿で香をたくミッションをあずかるなんて、相当ミラクルと言っても過言ではありません。神様がご覧になって、ザカリヤが天使に会えるようにそのようにして下さったのですね。
そんなこんなでルカによる福音書でした〜。
キリスト教福音宣教会(Christian Gospel Mission)