みなさん、こんにちは。キリスト教福音宣教会のChihiroです。
使徒行伝(エルサレム宣教編)です。
具体的には2〜8章途中までです。
◉ストーリー
エルサレム宣教では、弟子たちが熱い聖霊を受けて、まずはペテロが3000人もの人を伝道します。イエス様が十字架にかけられた時には「私は、あの人を知らない。」と言ってしまいましたが、聖霊で完全にイエス様を悟り、激変するのです!!(2:14-2:47)
そして、次にペテロとヨハネが活躍します。漁師コンビです(笑)。この二人も病人を癒しながら伝道し、また迫害を受けながらも大胆にイエス・キリストを宣べ伝えます。また、キリストを信じる人たちは物質を共有したり、自分の所有しているものを売ったりして経済的にも支え合っていたようです。(3章-4章)
ところが、アナニヤ&サッピラ夫妻は、資産を売ったものの神様の前に代金を誤魔化してしまい、あっけなく死んでしまいます。(5:1-11)
使徒たちは続けて人々を癒すなどの奇跡を起こしながら、ますます多くの人を伝道して行きますが、それと同時に迫害もひどくなっていきます。迫害する人たちは、使徒たちを殺そうとしましたが、ガマリエルという律法学者が言う有名なセリフがあります。
イスラエルの諸君、あの人たちをどう扱うか、よく気をつけるが良い。(中略)
そこで、この際、諸君に申し上げる。あの人たちから手を引いて、そのなすままにしておきなさい。その企てや、しわざが、人間から出たものなら、自滅するだろう。しかし、もし神から出たものなら、あの人たちを滅ぼすことはできまい。まかり違えば、諸君は神を敵にまわすことになるかもしれない。(5:35-39)
今となってはキリスト教は世界中に広がり、誰もが知っている宗教になりましたが、イエス・キリストって3年半しか御言葉を伝えていないんですよね。単なる人が伝えていたなら、ずっと昔に自滅したのではないですかね。たった3年半だけ伝えた教えが世界中に広がると言うのは、本当に神の御業だと思います。
そんなこんなで殺されそうだった使徒たちは、殺されずに解放されました。
しかし、残念ながら史上初の殉教が起こってしまいます。それが、ステパノさんです。ステパノは大胆にイエス・キリストについて宣べ伝えますが、聞き入れなかった人たちにより石を投げつられ殺されてしまいます。
主よ、どうぞ、この罪を彼らに負わせないでください。(7:60)
そう言ってステパノは死んでしまいました。
その後、エルサレムの教会に対して大迫害が起こり、使徒以外の人はユダヤ、サマリヤに散らされて行きいます。
ここで使徒行伝の冒頭でイエス・キリストが言ったセリフを思い出していただきたいのですが、「エルサレム、ユダヤ、サマリヤ全土、さらには地の果てまで、私の証人となるであろう。(1:8)」が成就していくのです。
ここで面白いなと思うのは、使徒たちが「イエス様がそう言ったからやろう!」ではなく、迫害の状況で自ずとイエス様の行った通りになっていくという。すごくないですか。個人的には、すごいと思いました。
そんなこんなで、8章からはユダヤ、サマリヤにおける宣教の話になります。
◉ところで筆者は誰?
まず使徒行伝は誰が書いたかというところですが、ルカによる福音書のルカではないか、と言うのが一番有力説なようです。
根拠としては、ルカによる福音書がテオピロ閣下に捧げられており、使徒行伝もテオピロに差挙げられています。
そして、「先に第一巻を著して」と書いてあるので、使徒行伝にテオピロに捧げた書物がある!と言うことになり、それがルカによる福音書なのではないか、と言うことです。
なるほど。
ちなみにテオピロさんは、ローマのお役人さんのようです。
テオピロさんは、匿名だとか諸説ありますがキリがないのでこの辺でこの説明は終わりします。